植物とアミノ酸
タンパク質は植物(生物)が生命活動を維持するのに必要不可欠な成分です。タンパク質は20数種あるアミノ酸が結合してつくられます。アミノ酸のうち1種類でも欠乏するとタンパク質の合成に支障が起こり成育が遅れます。
植物生理活性物質
アミノ酸であるメチオニンからはエチレン、トリプトファンからはオーキシンという成長ホルモンが作られます。またプロリンは抗ストレス物質としての作用があります。
アミノ酸と植物生理活性物質
1. アミノ酸から作られる成長ホルモン
L-Met → エレチン
L-Trp → オーキシン
2. 自ら「重要成分」として働くアミノ酸
L-Pro → 自家製"抗ストレス物質"
植物の成長期には各種アミノ酸が大事な役割をします。
アミノ酸であるプロリンは生殖成長期は「つぼみ」「花」に多く含まれます
植物の成長期とアミノ酸組成-プロリンは生殖成長期の「重要成分」-
果実には多くのアミノ酸が含まれており美味しさの源です。
果実の味と遊離アミノ酸-果物の味の決め手はプロリンの甘味-
アミノ酸 | オレンジ | ブドウ |
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アスパラギン | 44.3 (mg/100g) | 1.4 (mg/100g) |
プロリン | 79.5 (mg/100g) | 73.0 (mg/100g) |
アルギニン | 47.2 (mg/100g) | 82.5 (mg/100g) |
アスパラギン酸 | 43.2 (mg/100g) | 10.0 (mg/100g) |
アラニン | 14.7 (mg/100g) | 35.4 (mg/100g) |
その他合計 | 91.3 (mg/100g) | 84.1 (mg/100g) |
植物中のアミノ酸、核酸は光合成で作られ植物の生育、肥大には必須です。
アミノ酸・核酸の植物内での合成がポイントです。
植物のアミノ酸・核酸合成-アミノ酸・核酸合成が収量増のポイント-